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 コミュニケーション・トレーナー、コーチとして幅広い分野で活躍する土井英里圭さんは、企業で営業を務め、コーチングやカウンセリング、更には気功を学び、リラクゼーションショップ「フォレストカフェ」を立ち上げたという経歴を持つ。
 現在主宰する「インナーリフレクト」は、「未知なる自分を取り戻し、最高のものを受け取るためのツール」とある。それが築かれるまでにどのような流れがあったのだろう。そしてなぜ「恋愛コーチ」? ご自身の体験談を交え、じっくりと語っていただいた。

Part 1 Part 2 Part 3


Part 1: 営業からコーチングへ ― 無意識の領域にめざめて

yu 人と話すこととかコミュニケーションは、昔から得意な方でしたか?
   
Erika いえ不得意でした。どちらかというと得意だと勘違いしていたんですね。大学生くらいまでは、友達も数多くいて、グループに入れば必ず中心の方に入れるような位置づけだったのが、いざ社会に出てみたら、全く通用しないっていう、そこに混乱したんですね。それで、自分には本当はコミュニケーション能力とか人を察する能力がないのかもしれないかもしれない、と思いはじめて。

やっぱり営業をやったのがキッカケで、なぜか私、全国に行かされるんですよ。全国に出張して、そしたら人に会う前になんか緊張しちゃうんですよね。で、何なんだろうこの緊張は、と思って。
けっこういろんな事件があったんですよ。当時は「ノー」って言えなかったんで、行けっていったら行くっていう状況で。
   
「パワハラ」「セクハラ」という言葉も今でこそ認知されているが、当時は違っただろう。英里圭さんは、ある出張先で、意識では平気だと思っていたことが、無意識で、身体が行けない、という体験をする。
   
Erika

ある方がセクハラで、自分としては表面上は、うまくやってたんだけど、当日行けなくなっちゃったんですよ。自分でもビックリしたんだけど、気づいたら街の中ぐるぐる歩いていた。ものすごい雨が降ってきて、雨降ってるのに戻りたくないからずーっと歩いていて、、、
ぼーって歩いてたら、上司にバンッ、と呼び止められて「おまえ何やってんだ?雨の中で」って言われて、その時ハッて目が覚めて、「あ、私 やばい、」って思った。

はじめて意識と無意識が分離する感じでしたね。自分の知っている以外の自分がいるんだ、みたいなことを、その時つかんじゃった瞬間だったんですよね。
それからかな、こういう分野にすごく興味をもったのは。

土井英里圭


どいえりか
大手電気メーカーにて企画・営業を務めた後、 平成7年よりカウンセラー養成機関で修了書 取得後、平成13年に日本気功療術研究所にて、 認定書を取得すると同時に、東京にフォレスト カフェ(リラクゼーションショップ)をオープン。 日常に活かせるリラクゼーションのスタイルを提案。 その多くの現場経験からクライアントのバイタリティ や可能性を引き出し、男女問わず幅広い年齢層の経営者 ・会社員・講師・など様々な分野のクライアントを持ち 活躍中。平成18年「ハッピーになるための恋愛コーチング」を出版(総合法令出版)

インタビュアー:鳥居優子
サイコセラピスト /臨床心理士/ハコミセラピー トレーニングコース5期生。
心理相談室「ユースフィア」主宰。

営業としての体験から、もっと深く無意識の領域まで自分を知ることに目を向けた英里圭さんは、その後、20代の後半に親友を病気で亡くすというショックな出来事を体験をした。このことが、生と死、スピリチュアルな方面へも意識を向かわせることになる。
   
Erika 「死」っていうものが迫って来た瞬間だったんですよね。「え、なんで、あの子なの?」って。なんでその子が選ばれたのかなんて根源的な質問を自分にしちゃったら混乱するのに、あの時はそれが必要だったんだろうな。
「死」というものをその時にすごく考えて、怪しい本からスピリチュアルな本から科学的な本から、、、、図書館にある「死」に関する本全部読んだんじゃないかっていうくらい読んで、、、、。
   
その後、コミュニケーションやコーチングを学んだ英里圭さんは、2002年に「フォレストカフェ」というリラクゼーションショップをオープンする。当時、ストレスケアやリラクゼーションの先駆的なアンテナショップとして、多くのメディアに取り上げられた。

しかしその後、英里圭さんは人生の転機ともいえる幾つかの大きな困難に直面することになる。離婚、そして自分が全力をかけた店を潰さなければならかったこと。
そんな時、英里圭さんは、以前買って読んでいたハコミセラピーの本をもう一度手に取っていた。
   
Erika コーチングの仕事しながら自分がボロボロなのがわかって、あ、これってヤバい、これ以上自分が前進するっていうことをやっていたら、自分が壊れるな、って思った。
じゃあ、ちょっと自分を癒そう、と思ってハコミの1日体験に出たんですよ。そこから何かが動いたんだろうな。それで、トレーニングコースを申込んだんです。
   
一切の仕事を休業し、自分の癒しに専念した英里圭さんは、みるみる自分が元気を取り戻していくのを感じた。
クライアントからの要望で一部のコーチングの仕事を継続することになったため、結果的には完全に休業したのは数ヶ月だったが、完全に回復するのには、2年ほどかかったのではないかという。

その後、仕事に復帰した英里圭さんは、それまでやってきたコーチングよりも更に深く、人の本来持っている力を引き出すアプローチへと自然に向かっていった。
   
Erika コーチングっていうのはまず健全であることが大前提で、その健全である人達が、たとえば何か目標を立てることによって、プレッシャーもかかるし、ある種の責任も生じる。別の人とは違う形でそれらがかかってくるので、それをどうサポートするか、という話なんです。
でも、目標に向かって何かをやろうとする時、必ず深い心の問題に触れてくるってことがあって、ロンさんはそちらの領域も含んでいると感じて。

ロンさんのすごさって、ユーモアがあって一番深刻な場面で笑いに持ってっちゃうところ。あれをできるのはラビングプレゼンスみたいなものがベースにないとシャレになんないですよね。
   
   

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