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Part 1 Part 2 Part 3

Part 2: "ドブ川"がやってくる

英里圭さんは、現在、コーチング、カウンセリング、気功、ハコミ、、、様々なものを統合して、人が「自分を取り戻し、最高のものを受け取る」ことをサポートをしている。そして、それを「インナーリフレクト」と呼んでいる。
   
Erika リフレクトという考えはフォレストカフェの時にかなりまとめていたんです。
外側に向いているものを内側に向けるっていう、そのへんがマインドフルネスとかハコミでトレーニングさせてもらった要素がすごく自分には反映されていると思う。だからコーチングやってるんですけど、実はけっこう知らないうちにハコミっぽくなっているんだろうなって思いますね。

前はもうちょっとコミュニケーションスキル、会話の技法という感じもあって。
ただ私が所属していたコーチングの師匠、彼もコミュニケーションの表層というより、"Be"とか"在り方"というようなことを言っていて、コーチングの中でも変わったことをやっている人だったんで、そのへんのいろんな先生の要素を合わせて、全部を自分の中で融合させるものをつくりたいな、というのがあったんです。

だからコーチングの方はその師匠で、どちらかというとセラピー的な要素は、ロンやドナから影響を受けていて、あとは気功とかね。身体のこととか、仕組みとか、伝統的なものを知りたくて、一時期弟子入りしていたことがあったんです。
   
――恋愛コーチのキッカケについて
Erika あるコンサルタントに「恋愛やったら?」って突然言われたんですよ。
その頃は、「なんで私が恋愛?」っていうくらい、どちらかというとキャリアウーマンみたいな感じで、エグゼクティブコーチなどをやっていたのに、「キャラクター的にそっちのが合いそう」とかって言われて。「え〜!?」って言ったら、「おまえ、恋愛コミュニケーション天女だよ」って。
   
ブログを書くように言われ、「恋愛コミュニケーション天女」というタイトルでブログを書いた。
その頃、本の企画が3つあった。英里圭さん自身が最も乗り気だったのが「営業コーチング」。英里圭さんは営業成績で1桁記録を更新した経歴があり、申し分のない企画だった。もう1つはチャイルドセラピー系、そしてもう1つが恋愛系。
しかし、この「恋愛コミュニケーション天女」という言葉をキッカケに、恋愛系の方の話がトントンと進んで、最終的には「恋愛コーチング」という本を出版することになった。

コーチングというと、自立性や自主性が前提という意味で、読者にも範囲というものがあるだろうが、恋愛といった途端に、その範囲が無限に広がる。それは、とても勇気が要ることだったのはないだろうか。
   
Erika 同時に浮かんだのは、何かすごく中傷されるんじゃないか、ってことですね。
日本にある、恋愛をバカにするような風潮というか。ブログにだーっとコメントが入ってると怖かったり、へんなアダルトサイトからのリンクがあったり。
最初の頃は本当にイヤでしたけどね。
   
会話の中で、英里圭さんは、あるヘッドハンターから聞いたという興味深い話をしてくれた。
その人の話によれば、人間には35歳くらいまでに1度「ドブ川」みたいなものがやってくるのだという。
それは、冷静になれば立って歩けるくらいの深さしかなく、ドブ川に見えているだけで大して汚いわけでもない。けれども、20代の頃の邁進によって巻き込まれ、その時にはドブ川に見えてしまうのだと。多くの人がそれを越えていくが、一度でも戻ったりした人は、それ以降は2度と渡れないのだという。
   
yu 渡れないとどうなるんでしょう?
   
Erika

その人が決めた能力以外のものは、開花しないそうなんですね。何か強烈なことが起きた時に、本当に自分の力で渡るってことをしないと、おそらくその人は2度と渡れなくなるし、力が出せなくなるっていうことなんだろうな、と思います。

   
その話を聞いた時、英里圭さんは自分自身の体験から、その「ドブ川」という表現にピンときた。
   
Erika 当時、自分にもドブ川に見えるようなものが一気にバタバタ来たんで。その話聞いた時、後から聞いてよかったわ、と思ったんだけど(笑)。

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