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Part 1 Part 2 Part 3

Part 3: "場"としての図書館の未来

大切なのは、「知りたい!」「学びたい!」「何だろう?」というところ。それを活性化し、促進するような学びの場作りに、Ryojiさんは、大きな関心がある。
そして現在、図書館サポートの仕事をしているRyojiさんは、学びやインキュベーションの場としての未来の図書館の在り方について語ってくれた。
   
Ryoji 今、革命的なことが起こってきている状態だと思うんですね。特に google が、「電子化ってことを利用したら、こんな風なことまで世界は広がっていける、便利になるよ」ってことを現実に示しはじめたので、今まで図書館が担っていた部分を、人々は実感として、「ああ、ググれば、いいんじゃん」みたいな感じになってきてると思うんですよね。
そうなると当然、図書館って要らないの? っていう話になってくると思うんですけど、いや、そうじゃないよ、ってことを言いたいんですね。

じゃあ何が google がやってることと図書館が違うの?っていうと、そのうちのひとつは、図書館っていう「場」が、あるということ。
それによって、今言ったような、みんなが集まっていろいろ話してる時に、情報やデータが必要となってくる時がありますよね。そうしたら、図書館の本とかデータベースとか検索して、こうだよっていう風に出れば、更に話が盛り上がるじゃないですか。

現実に今、アメリカの大学図書館とかって、そういう風に活用法が変わって来てるんですね。

それに、学習理論的に言っても、1人で独学してるよりも、みんなでそうやっていった方が、それはもう全然、学習効果も高いし、学びも深まるってことが、わかってることなので、だからそれをもっと、例えば身近な地域の問題とか、それこそ企業の会議を図書館でやっちゃおうとか、でいいと思うんですよ。

というか、それしか図書館の生き残る道はないと私的には思っているのです。
私は、図書館サポートの会社にいるので、そういう事業をやることを提唱していこうかと思っているんです。

ロジャースが、クライアントさんに力があるじゃない、なんでそれと一緒になってやっていこうとしないの? なんで2人で協力し合って、同じ方向を向きながらやってくってことをできないの? って言ってることと同じだと思います。
   
yu それぞれの持ってる力が、いかに引き出されるか、ってことですよね。Ryojiさんは、その場を作りたい…
   
Ryoji そうですね。だからラビプレとかもたぶん、そういう場を作る時の大事な技法っていうか、、、技法って言っちゃうとちょっと違う気がしますけど、トレーニングのひとつなんじゃないかな、って気がするんですよね。
   
最後に、Ryojiさんは、とあるメーリングリストで盛り上がった話題のことを話してくれた。
それは、「もしも人がお互い肯定し合えたら」という"上の句"に、それぞれがそれにつづく”下の句”を付けるというもの。
この上の句に「こういう風になる」というのを書いてください、という誰かの提案に対し、たくさんの投稿があったという。
   
Ryoji 例えば「チームワークが良くなる」とか、「もっと動き出す」とか、「仲間意識が目覚める」、とか、いっぱい書いてるんですよね。
みんな、お互い単純に、あなたがそこにいてくれるだけで嬉しいですよ、とか、ありがたい、感謝してます、というのを伝え合うだけで、ぜんぜん場の雰囲気が変わってくるんだってことを、実感してるんだと思うんです。

あと、これは私の持論ですけど、日本は誰かが声を上げた場合、「それ、いいね」っていう文化があんまりない気がしてるんですよね。なんか、手を挙げた人を置き去りにしちゃう、「陰ながらいいとは思ってるんですけど、いいとは言えません」みたいな。
で、何かちょっと揉め事とかあると、「ほら見ろやっぱり、出る杭は打たれる」って感じになっちゃう。
   
yu もっとみんな、いいねって言おうよ、ってことで「いいね」ボタンですね。
   
Ryoji

photo03-1ああそうそう、あれはだから、私の目から見ると、結局IT技術は進んだんだけれども、ああいう仕組みを取り入れていかないと、みんながITに惹かれないっていうのを、ITの側の人が発見したんだと思うんですね。

つまり逆に言えば、今言われたように、「いいね」ボタン付けようよっていうくらい、そういうの欲しいって思ってるってことなんですよ。

だったらもっと実際の生活でも取り入れたらどうですか、って。だって私たちみんなそうしたいって思ってるじゃないですかっていうことだと思うんですよね。

 

   
互いを肯定し合い、それぞれが持つ力が引き出されて、何かが生まれる場。
そんな場づくりを、Ryojiさんは、空間というハードと関係性というソフトの両面から考える。ラビングプレゼンスの在り方は、その助けの1つになるだろうとRyojiさんは言う。そして、様々な学びを統合しつつ今も日々前進を続けている。
 
編集後記
とにかく話題は尽きないという感じで、どんどん話が展開していくのですが、展開していって「えっと、何だったっけ?」ということは、よくあること。でも、Ryojiさんは違うんです。瞬時に最初に戻ったり、俯瞰して全体を見たり、接近して詳細に入っていったり、自在に会話しながらできる人。今回 "何か大きな地図を常に描いているらしい" という話を聞いて、大いに納得!
一方で、自身の微細な感覚や深いところの感情にも敏感に意識を向けられる。バランスの大切さを良く知っているのだと思います。
「人生すべて学び」を、身を以て実践し続けている人。追跡インタビューが楽しみです♪(yu)

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