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Part 1
Part 2
Part 3
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Part 2: その身体には罪は無い
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yu |
何か、その「いい感じ」が似てたんでしょうか。 |
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chika |
そうですね。っていうのは、疲れてる人、怒ってる人とか、そういう人が基本的に来るわけじゃないですか。だけど、先にその人からもらってたんですよね、何かいいものを。それってまさにラビプレですよね。
それで、うれしいな、と思うから、その人の身体をまた「ああいいですね」っていう風に返すわけですよね。それでそのお客さんとの関係もできてくるっていうか。 |
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yu |
その循環が起こってたということなんですね。 |
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chika |
そうなんですよね〜。 |
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yu |
で、これはラビプレだと。 |
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chika |
ええ。
なんかね、その身体には罪は無いっていうのがあって。その人が怒ってたって、何してたって、その人の心には何かあるかもしれないけど、身体には罪はない、みたいな、そういう感覚があって。
で、その身体に対して何かすると、その身体が素直に返してくれるような感じがするんですよね。
他のマッサージ屋さんに行くと、「すごい堅いですね」とか「疲れてますねー」とか、なんかいろいろ言われるらしいんですよ。だけど、その、、そんなことないんですよね。必ずしもみんなそうなんじゃないな、と思って。
確かに堅くなっているところもあるんだけど、、、そういう風に決めつけない、みたいな感じで、触ってみると、それがこう…,返ってくる。素直な感じが返って来るって感じで。 |
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yu |
そうするとちゃんと流れていくというか? |
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chika |
そうそう。こっちが気持ちいいって思ってるのも、たぶん伝わっているんだと思うんですよね。
だから、お客様が眠くなると、なんかこっちも眠くなっちゃう、みたいなところがあって。自分が眠くなると、ああ、お客さん今、気持ち良くて眠くなってるのかなーとか、そういう感じでしたね。
たぶん、出発点が違うんだと思うんですよね。
マッサージってほぼ100%近く、何か辛くて来てるわけだから、その人の身体を触る時に、あーもらっちゃうな、っていう気持ちが、ちょっとでもあると、やっぱりなんかそういう風に作用するんだと思うんですよね。 |
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もらっちゃうと思うともらっちゃう、ということは、他の何人かからも聞いたことがある。そしてマッサージは、言葉上のやり取りがなく身体に直接触れるので、施行者の気持ちや在り方が、ダイレクトに相手に伝わるだろう。 |
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chika |
そういう、もらっちゃうな、っていう気持ちが全くなく、この人は今こういう様子で来てるけど、触ってみたらどういう感じなんだろう?って、そういう探求心みたいなものもありますね。
だからあの、変な話、この人を癒そうっていう気持ちが無いんですよねー。その人の身体どうなってるのかな、触ってみたいみたいな、試してみよう、みたいな。そういうのもありますね。
背骨がね、もうぐにゃぐにゃに曲がってる人とかいるんですよね。
「自分はもう子どもの頃から、辛いからずーっとマッサージに通っていて」っていうんですけど、でもすごーく肩甲骨が柔らかいんですよ。これはどういうことなんだろう?ってね。 |
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森山さんのお店は、数年間専門の学校に通って勉強している先生たちばかりだった。
そういう人達の中にあっても、森山さんは、お客さんから指名をもらうことがあったという。 |
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chika |
私は別に私のマッサージを気に入ってもらおうっていうのも基本的になかったんですよね。指名もらいたいとかいうのもなかったです。その頃、それを本業でやってるというよりは、趣味で週に何回かできればいいっていう風に思っていたので。
でもね、会社の5時半までの仕事が終わってから、そのマッサージの仕事に行ってたんですよ。そうすると夕方そのサロンから電話がかかってきて、「○○時から○○さんの指名が入ってます」って連絡が入るんですよ。すごいそれ、嬉しかったですよねー。 |
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余計な意図なく、そこにある身体が求めていることに自然に従う、そういう「セラピストが付いていく」姿勢は、身体のセラピーに限らず、多くのセラピーでも大切とされている姿勢だ。森山さんは、それを最初から掴んでいたのだろう。 |
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