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スピリチュアル・ナリッシュメントを味わう


では、ラビング・プレゼンスそのものについての、より具体的な説明へと進んで行きましょう。

ラビング・プレゼンスの実践では、相手の人の存在そのものを感じ、
「スピリチュアル・ナリッシュメント(Spiritual Nourishment)」と呼ばれる、
自分にとっての「心の糧」が、自分自身の中に流れ込んできている感覚に
気づくことが出発点になります。
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もちろん、それは何か具体的な「物」を受け取っているわけではありません。
むしろそれは、目に見えない「贈り物」のようなものです。


人は常に、何らかの目には見えない価値やエネルギーを顕在化し、
表現しながら生きている存在であると言えます。
もちろん、そこには良きものも悪しきものも、さまざまに混在しています。

たとえば、ある人が愛や勇気に満ちた行動をとる時もあれば、別の時にはそのまったく同じ人が
憎しみや侮蔑を他者に向けるような行為におよぶということもあるでしょう。
それは、とてもダイナミックな、変化に富んだ「いのちの表現」のプロセスです。


そうした観点に立って、まさにその瞬間の相手の存在の「有りよう」に意識を向け、
そこに表われている「いのちの表現」の中でも、特に自分自身の糧となるような
「真・善・美」的な価値やエネルギー(=スピリチュアル・ナリッシュメント)が、
自分の中に流れ込んできていることに意識を向けます。
そして、それを積極的に感じ、自分の中に起きてくる「いい感じ」を十分に味わい、
自分自身を満たしてあげます。
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そのようなスピリチュアル・ナリッシュメントを、あえて言葉にしてみるならば、
たとえばこんな感じになるでしょうか。

柔らかさ、しなやかさ、真っ直ぐさ、力強さ、穏やかさ、素直さ、やさしさ、暖かさ、公平さ、軽やかさ、明快さ、聡明さ、優雅さ、明るさ、可愛らしさ、誠実さ、真摯さ、謙虚さ、寛大さ、穏やかさ、我慢強さ、たくましさ、若々しさ、躍動感、成熟性、俊敏さ、地道さ、元気さ、積極性、落ち着き、自由さ、正直さ、慈悲深さ、思慮深さ、慎み深さ、こだわりのなさ、賢明さ、みずみずしさ、透明感、などなど。

相手からどんな価値やエネルギーを感じ取るかは自分次第であり、正解があるわけではありません。
自分にとって「贈り物」となり得る何かを、相手の存在を通じて受け取り、ただただ自分自身の栄養として味わっていけば
いいのです。
また、それは自分の内面で暗黙に行っているだけの行為であって、自分がその時に何を感じ取り、どんないい感じを
味わっているのかを、相手の人に告げる必要もありません。

そのようにして、自分にとっての「心の糧」で自分自身を満たし、
自分の中で起きている「いい感じ」を味わっていくこと。

それが、ラビング・プレゼンスです。

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