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Part 1 Part 2 Part 3

Part 2: 学びの "場" に魅せられて

yu コーチングを自分のものとして、これからもずっとやっていこうと思ってらっしゃるんですか?
   
Ryoji そうですねぇ。矛盾してるようなんですけど、私、教えるの好きなんですよ。
だから、すごくそこ、迷うところなんですけど。コーチとかセラピストっていう在り方よりも、先生みたいな役をやってる方が、自分的には好きなんですけどね。 それで、「ワークショップデザイナー」っていうのもやってるんです。

コーチングに出会って、コーチング自体の考え方もいいなと思ったんですけど、コーチングを学んだ時の場が、私的にはすごい魅力的だったんですね。
さっきも言ったように地図を書き込みにいく派なので、知るってことに対してはいつも 「知りたい!」っていうのが立ってる感じなんですね。
だけど学校の授業とかでやっている教えみたいなものは、自分にとってはそんなにおもしろいと思ったことは無かった。だれかの考え方をそのままあなたにダウンロードしなさい、みたいな教え方ですね。
そこには発見も喜びも何もなくて、誰かがもう切り開いちゃった道をそのまま自分の中に蓄えるみたいな、記憶力勝負みたいな。何の面白味もないって感じだったんです。

だから私はそういう意味でいうと、みんなで何かを作ったりするのが好きなんですよね。
   
yu じゃあ、みんなの創造力とか発想力っていうのを、その場を使って促進する人?
「教える」といっても、そういう方の人になりたいんですね?
   
Ryoji そうですね。
私も留学していたことがあるんですけど、衝撃的でしたね。
明らかに「それって、、???」っていう意見でも、「私はこう思う」みたいなことを「私の意見を聞かないのは損だ」みたいな調子でどうどうと発言する。
でも大学っていう場に来たからには、みんなで意見を出し合って、「このことに関して何がもっといいことだったり、何がもっと適切だったりするかな?」っていう投げかけとか授業の進め方に関しては、新鮮だったし感動しましたね。

日本だとお勉強する時には、行儀正しく先生の言うことをハイハイって聞いてなくちゃいけないみたいな、態度が良くなければダメだみたいな、それがワンセットになっちゃってるみたいなイメージがあるけど、向こうでは違うんですよね。
ガムクチャクチャやりながら、足は机に乗せてるわ、飲み物飲みながら、食べ物食べながら、でも、投げかけには、「はい!!」って感じでいきなりしゃべってくるし、何なんだこれは〜!?(笑)。

大事なのは、学ぼうとか、何だろう?っていうところなんであって、態度とかじゃないんだな、って。

だからコーチングの場ですごく勉強になったな、と思うのは、頭のレベルで知ってるのと、実際に試したり、それを人に伝えるっていうレベルになった時には、全く違うわかり方が必要ってことですね。

今回の養成コースでも、みんな体感して知ってることなんだけど、それを人にどう伝えるかってなった時に、全く違うわかり方が必要になったわけですね。
   
yu 結局、自分が体感したものが一番確かで、それに言葉が乗っかってないと人には入らないですよね。
   
Ryoji そう、そうですね。つまるところそういうことだと思います。
その人が体感したラビプレの感覚っていうのが、他のメンバーが聞きたいことだと思うんですよね。
だからトレーニングでは、「あなたの感じていることを伝えるんだとしたら、こう言ってくれた方が伝わるよ」っていうフィードバックが役に立つと思うんですよ。

私の言葉でいうと構造化するということです。
コミュニケータ候補の方のファシリテーションの学びの時間なのか、そもそもラビプレとか、ここで伝えようとしてることの中身の議論をしたいのか、それは別モノだと思うんです。
   
ラビングプレゼンスの普及にあたっても、その人の言葉、伝え方を開発していくことが大切、とRyojiさんは指摘する。
   
Ryoji 結局、イノベーションとか、何か革新的なことが起こることって、知識とかじゃないという気がしてるんですよね。
ひとりでわかることって、まぁ、すごい天才みたいな人は、世界に何人もいますけど、そんなに多くはないし、みんながみんなそうであるわけじゃないと思うんです。
でも、いろんな人が集まって、こうしたらいいかな、ああしたらいいかな、って言ってると、天才が10とすると、7か8くらいまでは、行けると思うんですよね。
で、そういうことを次々起こしていった方が、みんな面白いんじゃないかな、と思うんです。
   

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